新建築社のブログ

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『丹下健三』デジタル版配信記念 藤森照信氏インタビュー (2017年9月4日収録)

丹下健三』デジタル版配信記念として著者である藤森照信さんにインタビューをしました。

本をつくるまでのエピソードや苦労、本には収録されなかったエピソードなどここでしか聞けないエピソードが満載です。ぜひご覧ください!

 

 

丹下健三』をつくるまで──「昔話」が嫌いだった丹下さん(06:01)

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丹下さんは基本的にインタビューを嫌がる方で、「昔話より今の話を聞きなさい」とよく言っていました。
作品集をつくるというのは丹下さんの方から来た話でした。

 

もともとは中学生向けの評伝を書いてほしいという話で、それをつくる前にまずは大人向けの評伝をつくろうと展開してこの本をつくることになったんです。

 

僕がやらなければいけないと思ったのは、「なんで世界の丹下になったのか」ということを明快にすることでした。

 

 

あの時期じゃないと出せなかった──丹下健三の評伝をつくるということ(11:11)

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丹下さんは字組やレイアウトなどのグラフィック、写真の選択にすごい厳しい方でした。
なのでレイアウトは全く決まりませんでした。
最終的には丹下さんが折れる形でまとまりました(笑)。

 

一方で丹下さんは、文章とは書いた人のものであって間違い以外は直さない、という徹底された考え方を持っていました。 

 

本に関わってくれる人全員が協力してくれる絶妙な時期に本をつくれたと思います。

 

思い入れ深い誌面について──丹下さんの転向を示すふたつの論文(03:23)

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丹下さんが学生時代に書いたふたつの論文はすごい貴重なものだと思いました。(2章に登場)
「<この後に来るもの>への考察──序──」
「文化を想ふ」
あれは明らかに丹下さんの思想が学生時代に転向していることを示すものでした。

 

こうした戦争中の思想の変化というのはお互いに聞かないというのが暗黙のルールだと聞いていたのですが、丹下さんはこれについても素直に答えてくれました。

 

 

インタビューを通して感じたこと──戦争中について(02:53)

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日本の建築家って建築界内部の人たちに対して自分にとって不利なことでも隠すってことはしないんですよね。

 

 

オリンピックについて──「ソヴィエト・パレス」から始まった建築家・丹下健三(04:11)

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丹下さんが倒れるほど集中して取り組んだ作品が「香川県庁舎」(第8章)と「国立屋内総合競技場」(第12章)でした。

 

東京オリンピックプール(国立屋内総合競技場)は鉄とガラスとコンクリートをフルに使った20世紀建築の傑作で、あれを超える建築はもう出てこないのではないかと思います。

 

コルビュジェが夢見た「ソヴィエト・パレス」を丹下さんが引き継いで実現しているんです。

 

丹下さんは映画監督になろうかと本気で考えていた時期に「ソヴィエト・パレス」と出会って建築家を目指したそうです。

 

 

丹下さんとサーリネン(02:53)

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当時の丹下さんの唯一のライバルとも言えたのはサーリネンでした。
丹下さんは「サーリネンのディア・カンパニーと東京都庁舎が似てしまったけど、
どうしてああいうことになってしまったんだろう」と言っていたのが印象に残っています(笑)。 

 

 

丹下健三』デジタル版を9月4日から配信! 

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表紙

2002年、当社より限定2,500部で刊行いたしました『丹下健三』(著:丹下健三藤森照信)ですが、発売から間もなく完売し、長らく品切れとなっておりました。 再刷をご要望される多くの声にお応えして、このたびデジタル版として発売することになり、丹下健三氏の生誕日でもある9月4日から発売を開始しました。


2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会開催を控え、2020年とその後の社会についてさまざまな議論が交わされています。 こうした中、あらためて前回(1964年)の東京大会を振り返り、その時、建築家は何を想い、何を未来へ託そうとしたのか、多くの施設を手がけた丹下氏の言葉と設計を通して、その思想の一端を識ることができるのではないでしょうか。

 

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